ハル
ゲンさ〜ん、質問なのですが結局、廃棄花ってなんなんですか?
ゲン
今回は、廃棄花と呼ばれる草花にフォーカスしてみましょうか。

ハグレの草花と廃棄花の関係性
ゲン
ハル
ええと…、とりあえず、ハグレプロジェクトの花材は、前に坂尾さんや細矢さんのところで触ったような草花のことですよね。
廃棄花は、コロナでキャンセルになったイベントの装飾用の花や、小売店で売れ残った花、花卉市場に出回る前に、規格外として破棄される花とかですかね?
ドライフラワーでも、生花でも見かけるイメージ、です。


ゲン
ハル
う〜ん、棄てられているってことは同じだけど…、何でしょう?
花卉市場での流通が前提にある草花、そうじゃない草花
ゲン
ハル
ああ!
確かに言われてみるとそうですよね。
棄てられてしまう、花卉市場での流通が前提にある草花ってことですね。
ゲン
そして、今まで扱ってきた、観野菜やにわ咲きなどの、花卉市場での流通が前提にない草花も、市場流通される切り花と同じく、花材として考えるとこういう分け方ができますよね。
ハル
確かに…。最初に挙げた例は全て、一般的な花材として出回る前提の草花の廃棄ですよね。花市場や花屋さんで見るような状態の草花。
対して、ハグレプロジェクトの花材は、そもそも花材としてのゴールが市場には無いものばかり。
野菜も庭木も雑草も、市場用に作っているものじゃないからある意味当たり前ですけども。
ゲン
“見えない”廃棄花は花の生産過程にアリ
ゲン
もう少し踏み込んでみましょう。
実は、ハグレ=”花卉市場での流通が前提にない草花”の中には、こんな花材もあるんです。
ハル
草花を育てるために必要なロス…?
これはどんなものを指すのでしょうか?
ゲン
その答えは、花農家さんが持っています。
花結びに掲載頂いている、2人の花農家さんにお花を伺ってみましょうか。

プロジェクトにご協力・ご共感いただいている方や、ドライフラワーや草花に携わる活動をされている方など、花蒼枯でつながった方々をご紹介しています。
花屋やドライフラワーアーティスト、農家、花農家、庭師、押し花作家、染師、園芸店など様々な角度から草花に携わる、全国各地の皆さんです。
島根県の花農家 佐野農園さん
ゲン

フラワーバックなどのオリジナル商品の制作やワークショップの開催などを行っています。
ハル
花農家さんから出る廃棄の花って、いわゆる規格外の花くらいなんじゃないでしょうか?
ゲン
来シーズンに向けて球根を太らす為だけに植えているフリージア。
花が付いてると球根が大きくならない為全て切って破棄になります。
生産者としては普通の作業…しかし今回出たこの子達
素敵な方の元へ…どうなって行くかは又postして行きたいと思います。
ハル
香りが漂って来そうなくらい、ツヤツヤで美しいですが…。瑞々しさがすごくて、花というか、貝みたいな質感で綺麗ですね!
ゲン
僕たちは花の消費者側だから、流通に上がってからの花の廃棄に目が行くけど、花農家さんのような、生産者側からみると、流通よりもっと手前の部分でもたくさんの廃棄花があるんですよ。
ハル
自分は、犬猫のブリーディングや、牛や馬などの経済動物の世界にも興味があって、たまに記事を読んだりするのですが、それと近いものを感じます。
生き物や手掛けたものはもちろん全て美しい、可愛らしいのですが、それを生産者として扱う以上、どうしても命と折り合いをつける場面は出てくるのかもしれないですね。
ゲン
でも、それってある意味当たり前ですよね。
僕ですら、例えばブーケを作るときに処理してしまう下葉や花弁に対して、綺麗だけど、棄てないと作業が進まない、でも、やはり思う所は、昔、いちばん初めに花を束ねたときからずっとあります。
それが、草花を管理したり、育てたりするような寄り添い方の人は、もっと心理的に負荷はかかると思うんです。
元々学生時代には花を専門に勉強したことも修行したこともなく、経済・経営学部だったこともあり、花とは無縁の普通の大学生活を過ごしていました。 植物に興味をもったきっかけは、大学の講義の一環でビジネスアイディアをスピーチする大会に参加した際、植物を議題にする場面があったからです。
その時に、植物に触れたり、学ぶことが多かったことと、当時のガーデニングブームと相まって、興味を持つようになりました。
ハル
でもだからこそ、すでに認知されている情報だけでなく、”見えない”廃棄花のように、自分の立場以外から考えて初めて分かる問題についてや、それをどうより良い形で使うかをきちんと考えていきたいですね。
ゲン
埼玉県の花農家 花日和 川上竜一さん
ハル
川上さんの農園にも廃棄される花があるってことですよね?
ゲン

農業大学校の卒業後は、花屋で5年半勤務しておりました。そこで仕入れや販売を学び、2013年 27歳の時に使っていないガラス温室をお借りして新規就農を開始。250坪の限られた生産スペースでの経営で行き着いたのが、育種の世界でした。
ペチュニアやパンジービオラ、カリブラコア、金魚草、ダイアンサスなど30種類以上のオリジナル品種を開発してきました。
パンジービオラ順調に育ってますよ😊♬
今は咲いている花は摘んで株に栄養がいくようにしてます💡摘んだ花もキレイ🌸✨
きっと全国各地の花農家さんではこの時期たくさん花摘みしたものがありますね💡
摘んだ花はそのまま処分されます❗️
この花も何かに使えたらいいのになぁ😁園芸用に育ててるのでエディブルフラワーはできないのが残念🍽
ハル
園芸用に育てたものは、エディブルフラワーにできないのですね…!じゃあ、どう活用すれば良いんでしょう。ドライフラワーとして活用しまくる、しか想像がつかないです…。
ゲン
恋みやびのラベルデザインができましたよ😊
いい感じにデザインしていただきました✨
和で華やかなイメージが名前にピッタリ😆今回のラベルは少し大きめです💡
そして裏面は逆さまにデザインされていてポットに挿さってる状態でめくって見れるタイプです😉恋みやびは専門店さん限定で販売予定です❗️
※私の生産分は予約締め切りました🙇♂️販売前からすでに反響がすごくてありがたいです🙏
他に生産して下さっている農家さんが数件いますがその中の2件からは予約で完売と連絡いただいてます💡

廃棄野菜や雑草のように、一般的な花材としての価値や需要から、
はぐれてしまっている草花たちが本来持つ魅力や価値を伝えるプロジェクトです。
ハル
そもそも、品種って作れるんですね。なんとなく、どこかの研究所とかがやっているのかと思っていました。どれほどの手間と時間をかけて、つくれるんだろう…。
ゲン
花農家さんや農家さんは、”生産者”という位置づけですが、個人的には、なにかに向き合って、作って、伝えようとしている時点で、作家だなあと思います。でも、だからこそ、本来であれば棄ててしまうのが一番効率がいい草花でも、なにかに使えないかな?と思うんでしょうね。
ハル
花農家さんは廃棄花をどうするの?
ハル
観野菜や、にわ咲き、ZASSOごっこ…ハグレもいろんな草花がありますが、それに加え、”草花を育てるために必要なロス”なんてものは初めて知りました。
廃棄花って、ある種、流行り言葉みたいになっている気もしますが、そんな言葉が出る前から、花農家さんや、小売店や、市場、全てにそういうものは存在していたんですよね。
ゲン
次回は、そこにフォーカスを当てて、考えてみましょうか!
ハル
イメージとしては、ポプリとか、ロウソクに使ったりとかですかねえ…。

¥1,500
■商品情報
東京都町田市の庭師集団 ガーデンハーベスト 代表 細矢大輔さんよりお分けいただいた剪定された草花をドライフラワー花材としてアップサイクル しました。
クルクルとした葉先が雰囲気の出やすい花材です。
枝振りが暴れているものは、形を生かしたアレンジメントに使うなど、ドライフラワー花材としては定番ながら、面白い使い方もしやすい花材となっています。
※葉が散りやすいのでお取り扱いにはご注意ください。
ハグレ[HAGURE]を使った作品や花材を見てみたい!と思ったあなたへ
ゲン
ハグレ[HAGURE]を使った作品や花材は、アトリエ兼ショールームからご覧いただけます。
ご予約は以下、謳花のお問い合わせページからどうぞ!花蒼枯のLINE公式アカウントにお友達追加していただけたら、そこから予約もできますよ。
アトリエ兼ショールームで実際に作品を見てみる
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ゲン
ハル