花蒼枯 はなそうこ

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【第2話】自家製ドライフラワー乾燥機が出来た!【はなそうこくん】

ゲン

自家製ドライフラワー乾燥機、”はなそうこくん”の材料を買いに、GO!キャン★ドゥ!!

ハル

前回、1970年代 aladin 石油ストーブで作るっていってましたよね。それ以外の材料はチープなんですね。
【第1話】爆速で!綺麗に!お安く!ドライフラワーが作れないかな?【はなそうこくん】
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爆速で!綺麗に!お安く!自分で高品質なドライフラワーを作りたい! 花蒼枯の管理人たちがドライフラワーに興味がある皆さんへ提案する、 はなそうこくん[hanaso.....

ゲン

良いもの=高いものではないんですよ。ドライフラワーって自分で花材を乾かす所からやろうとすると、DIY的な要素も必要だったりもするので、普段から百円ショップや、ホームセンターを見ておくのをおすすめします!

はなそうこくん[HANASOKO-KUN]を組み立てよう

ゲン

ざっと材料はこんな感じです。細かい個数とかは、ストーブの高さなどとの都合もあるので、端折ります。
ここでは、大枠を伝えるので、あとは自己責任で補完しながら作ってみましょう!

ハル

まさに、DIY精神ですね。でも、原理がわかれば、なんとでもなりますものね。

主な材料はキャン★ドゥさんで揃うよ

  • ①1970年代 aladin石油ストーブ 
  • ②フリーマルチパネル
  • ③フリーマルチパネル(扉パーツ) 
  • ④フリーマルチパネル(ジョイントパーツ) 
  • ⑤ステンレススチールハンガー(8ピンチ)
  • ⑥アルミ製揚げ物用ガードかアルミホイル
  • ⑦燻製用の温度計

※個数や細かい品番については、それぞれのストーブの仕様や、製造側での変更の恐れもあるので記載していません。

ハル

だから、アラジンのヴィンテージストーブの用意がハードル高すぎるんですよね…。

ゲン

まあ、草花を乾かすために適している温度と乾燥時間が大体40-60度、最大で12時間くらいなので、それくらいならご自宅のストーブでも行ける範疇かと思います。
ただ、アラジンのストーブは上に暖気が上がるので、構造上便利なんですよね。横に暖気が広がるタイプのストーブなら、アルミの筒とか当てて暖風の向きを調節してあげるとやりやすいですよ〜。

ゲン

さあ、組み立てますよ!ちなみに、今回つくるはなそうこくんは、30-35cm丈くらいの花材を乾かす想定で作っています。バラなら10〜20本くらいは乾かせますかね。

ハル

それくらい乾かせるなら、ブーケなんかもそのまま乾かせそうですね!作ったら検証してみましょう。

①天板にハンガーを付ける

ハル

この工程は簡単ですね!
最終的にはこの形になるんですよね、そんなに難しくはないかも。

ちなみに、なにかポイントはありますか?

ゲン

特にはないけど、これもアルミ製なので、熱を帯びると熱くなるので注意!火事にならないように、プラスチック類はきちんとアルミを巻いて保護してくださいね。

基本的なことですが、とにかく大事です!

あとは、欲張って大きな形状にしないこと。重さに耐えれず、組み立てたものが自重で壊れたり、ジョイントが外れたりする可能性があります。

ハル

ちなみに、このフリーマルチパネルって、元はどういう事に使われているものなんですか?

ゲン

ちょっとしたものを収納するラックや棚にするみたいです。でも、調べたら小型犬やハムスター、デグーのサークルにしたり、フィギュアの小型撮影ブースとしてカスタムしている人もいました。

ハル

想像よりも、汎用性が高い商品だったんですね。
ハグレオンラインストア
ハグレオンラインストア
花蒼枯は、ドライフラワーの魅力と可能性を追い求め、ドライフラワーを日々の暮らしに寄り添う存在として、より多くの人に、より身近にすることを目指しています。

また、ハグレという、剪定ゴミや野菜や花の生産時に出る廃棄部分、雑草など、通常は市場に出回らず捨てられてしまう草花をドライフラワー花材として扱う事で、昨今の社会課題の手がかりとするプロジェクトを推進しています。

ここでは、そのプロジェクトを通じて集めた花材や、それらによるフラワーインテリアの展開しています。

②前面が開くように組み立てる

ハル

これはなぜ、2段両方ともに扉パーツを付けるのですか?

ゲン

こうすると、花の出し入れがしやすいし、中の温度が高すぎたら扉をパタパタさせればいいし、ストーブに花が直接ついていないかもチェックしやすいからです。

ハル

思っていたより考えられている…!!!

③本体がいい感じの高さになるか確認する

ハル

本体が…いい感じの…高さ…いや、わかんないよ!!!

ゲン

は〜い、これを見てくださ〜い。

端的にいうと、花をストーブに近づけすぎると花が焦げるし、危ないので離す、でも温風がちゃんと当たるようにするというイメージですね。

ストーブに花弁や花粉が落ちると、ストーブにあとが残ったり、引火の可能性も上がるので、図のように花の下に一枚なにか噛ませてあげるのも大事です。

ハル

でも、この前そのポイントを無視してもっと近い距離で乾かしていませんでしたか?

ゲン

ああ、あれはあえて花材を焦がしていたんですよ。
焼きムラのある花材、かっこよくないですか?

ハル

な、なるほど〜…!!!
ハグレhagureプロジェクト
ハグレhagureプロジェクト
はぐれてしまっている草花たちを
廃棄野菜や雑草のように、一般的な花材としての価値や需要から、
はぐれてしまっている草花たちが本来持つ魅力や価値を伝えるプロジェクトです。

④内側をアルミホイルで覆う

ハル

アルミホイルまくのめんどくさいなあ、巻かなかったらどうなりますか?

ゲン

プラスチックが溶けて危ないし花材も溶けたプラスチックがついたりと残念な事になります。この工程は省いちゃだめです!

ハル

ふぅ〜ん、わかりました。

ゲン

(こいつ、もう飽きている…ッ!!??)

⑤本体をいい感じの高さに吊る

ハル

出た、いい感じ!

ゲン

でも、人の家の天井の高さとかストーブの大きさとか、わかんないからさ。

⑥温度計をいい感じの所に挿す

ゲン

あ、これはポイントがあります。耐熱性という意味で、燻製用の温度計だと安心だと思います。

あと、あくまではなそうこくんの中の温度を確認するのが大事なので、ストーブに近すぎるとあまり意味がなくなってしまうので、真ん中あたりに挿せるとベストです。

ハル

(”なんかいい感じ”で終わらなくてよかった…。)

⑦花を吊るす&着火する

ゲン

さあ、クライマックスです!

…着火アアアアア!!!!

ハル

ちょ、ちょっと待ってください!

コツとか、ないのでしょうか?

ゲン

ハッ、美しいブルーフレームを前に我を失っていました。

まず、花を吊るす時は、花同士がぶつからないようにしてください。せっかく、はなそうこくんで急速乾燥するのに、形が潰れてしまっていたらもったいないです。

あとは、乾かす温度と時間ですね!

花材ごとに異なる温度と乾燥時間

ゲン

花材ごとに、乾かす温度や時間は異なるのですが、スタンダートな花材として、高芯咲きのバラとロゼット咲きやカップ咲きのバラ、スイートピーやアストランチアを目安にまとめてみました。

バラは、咲き方による花弁の密集度で乾く時間もだいぶ変わりますし、スイートピーやアストランチアはバラより茎も花弁も薄く細いので、それでも色々と変わっていきますよね。

もっと厳密にいうと、1回で何本乾かしているか、とか、外気温などでも変わるのですが、だいたいはこれを基準に考えていいと思います。

基本は50〜60℃くらいを基準にしていますが、そこまで温度が上がらず、40℃前後とかでも、その分長めに乾かしてあげれば、充分ドライフラワー花材として使えるものになると思います。

ハル

なるほど〜、確かに、コロンとしたラナンキュラスみたいな咲き方のバラ、自然乾燥させたら全然内側が乾かなくてカビちゃったこととかあります。よく考えれば、同じ花の中でも品種によって乾きづらい物があるのも当たり前ですよね。

自家製ドライフラワー乾燥機 はなそうこくんの実力は?

ゲン

早速ですが、花材と、ブーケを乾かしてみましょう!

スイートピーを乾かしてみた

ハル

おお〜、鮮やか!

ゲン

急速乾燥したおかげで色もしっかり残っていますね!

差し色としても使いやすそうな花材になりました。

バラやチューリップ、コデマリを乾かしてみた

ハル

お次は、ブーケをそのまま!私が練習用に作ったものを乾かしてみました。

ハル

検証も兼ね、色合いが絶妙なパープル系のバラや、水分が多くて乾きづらいチューリップ、花が散りやすいコデマリなんかを入れてみました。

乾き上がりはいかがでしょう…?

ゲン

かなり良いですね!特にパープル系のバラとチューリップ!

バラは、夜来香(イエライシャン)ですね。藤色のような青みと、洗練された爽やかな香りが特徴ですが、急速乾燥させたおかげで、だいぶ色の繊細さも残っていますし、香りも変化こそしていますが、とてもいい香りです。

チューリップも、花弁が落ちずに乾いていて素晴らしいです。

球根系の植物って水分が多くて乾きづらいし、乾いても花弁がバラやスターチスよりも落ちやすいのですが、残っている。

ハル

思いがけず高評価で嬉しいです。

これは、爆速で!綺麗に!お安く!自分で高品質なドライフラワーを作りたい!…が叶えられているのではないでしょうか?!

ゲン

いや、実際に使ってみないとわかりませんよ〜〜〜!次回は、はなそうこくんで乾かした花材を実際に使ってみましょう!

ハル

なるほど〜、次回に期待!ですね。

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ゲン

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ハル

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